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中年と言われる歳も過ぎ、引退が見え始めた頃に男は何を思うのか。モノに溢れ、豪華で洒落た食事と煌びやかな都会の生活に飽和した男の心は渇いた荒野を欲していた。しかし、荒野に立ってみれば、欲しかったのは飽食の生活を補う風景でもなければ、砂漠を突っ走るステアリングの感触でもなかった。男は人に出会い、人の人生に巻き込まれ、人と運命を共にすることで、荒野ではなく、自分の中に大きく広がった原風景を見つける。そしていつしか見失っていたその景色の中で、忘れかけていた自分を見つけ共に歩き始める。そして男と出会った青年たちもまたそぞれの原風景を見つけ、その道を歩み出す。彼らのそれぞれのマザーロード、ルート66に向かって...。
500ページを超える超大作。アメリカの広さと多様さを大地を走ることで痛感し、その一日一日の経験が凝り固まった心をほぐし、新しい自分を見つけていく。